Eight ユーザー事例

Eightの活用方法や利用シーンなどをインタビューさせていただきました。

「人とニュートラルに関わっていく」ハフィントンポスト日本版編集長松浦茂樹さんにEightの活用状況と人間関係について聞きました。

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ハフィントンポスト日本版の編集長として、日々多くの人と会う松浦さん。Eightの使い方と、松浦さんの人間関係構築のコツをお聞きしました。

「人とニュートラルに関わっていく」ハフィントンポスト日本版編集長松浦茂樹さんにEightの活用状況と人間関係について聞きました。
お話しいただいた方:松浦茂樹さん / ハフィントンポスト日本版編集長 プロフィール

1974年生。1998年に東京理科大学工学部経営工学科卒業後、大手自動車会社の宇宙開発事業部にて人工衛星のシステムエンジニアとして勤務。2004年に株式会社ライブドアに入社。livedoorのポータル統括シニアマネージャーを務め、「BLOGOS」の立ち上げに参画。「TechWave」「MarketHack」をプロデュース。2011年にはコンデナスト・デジタル社に入社。シニアウェブエディター、ウェブマーケティングマネージャーとして、「WIRED.jp」を運営。ソーシャルメディアによる同媒体の成長促進に寄与。2012年にグリー株式会社に入社し「GREE ニュース」を主に統括。2013年3月より、ハフィントンポスト日本版の編集長に就任。

「高校生クイズ」とWebメディアの仕事の意外な類似点

 

Sansan・日比谷(以降、Sansan):今日は、松浦さんの仕事のスタンスと、それから人間関係についてどのように考えておられるのか伺いたいと思います。まずは松浦さんのバックグラウンドについて教えてください。松浦さんは2013年3月からハフィントンポスト日本版の編集長に就任なさったわけですが、その前にはBLOGOSやGREEニュースなど、有名なネットメディアの立ち上げ・運営を手がけられてきました。でも、そもそも最初のキャリアはエンジニアだったのですよね? メディアの仕事に関わるようになったのはなぜですか?

 

松浦茂樹さん(以降松浦さん): 子どもの頃はラジオっ子で、純粋に「ラジオの仕事が面白そうだな」と情報発信に興味があったんです。また、高校生のときに「全国高等学校クイズ選手権」の「北海道予選」でテレビに出演した事があるんですが、それがとてもおもしろかったんですよね。企画参加とは言え、ある意味発信者側になった原体験です。その後も大学生ではクイズ大会にもいくつか出場しつつクイズ大会で司会をやったり、パソコン通信ではクイズフォーラムに参加もしていました。そんなことから情報発信と企画編集に興味があったんです。

 

実はクイズの作り方って、Webコンテンツの制作と似ているんです。早押し形式のクイズの問題は、基本的に短い文章で出題します。シンプルな文章で解釈にぶれのないよう質問しないといけないんですが、一方で最初だけ聞いてすぐに答えが分かられてしまうのは困る。なるべく最後まで聞いてもらって、「これだ!」と気付かせるさじ加減が必要なんですね。そういうクイズ作成のセオリーは、今の仕事に生きているかもしれませんね。

 

Sansanそれはおもしろいエピソードですね。では、どんな思いでハフィントンポスト日本版の編集長に就任されたのですか?

 

P1110420.JPG松浦さん: 当時のライブドアでBLOGOSを立ち上げるときに、本家アメリカのハフィントンポストをよくチェックしていたこともあって、以前から興味がありました。また、日本で報道型ネットメディアは運営が難しいとは言われますが、編集長としてチャレンジをしてみたいと思いました。

 

Sansan ハフィントンポスト日本版が開設して1年以上たちました。良質な記事に読者からの考えさせられる良質なコメントがついていると感じますが、松浦さんはまだまだコメント数が少ないとおっしゃっているのですよね。どんな方法で解決したいと考えているのですか? 「少子化問題について話を聞く際に、森雅子少子化担当相にユーザーのコメントを持っていくなど、可視化されたネットの声を具体的なアクションにつなげていきたい」とThe page(http://thepage.jp/detail/20131108-00000007-wordleaf)では話していらっしゃいましたが。

 

松浦さん:いろんな方法を引き続き考えていますが、記事の書き方も1つのポイントになります。日本人は改善ポイント、悪いところを探すのが上手いですが、逆に良いところを探すのは苦手です。そのためニュートラルに書いて投げかけで終えた記事だと、ネガティブなコメントが増えてしまって、豊かな言論空間づくりからは離れてしまいます。そこで、あえて少し偏らせた記事を載せて、ポジティブなコメントを引き出すなどの方法も考えています。

 

Sansan あえて偏らせる......。おもしろいですね。ハフィントンポスト日本版としての共通見解はもたないということですか?

 

松浦さん: もちろん、ある程度の共通見解は必要でしょう。ただ、署名記事なので編集者一人一人が編集長くらいの気概をもって執筆に当たってほしいと考えていますし、しっかりした意見をもっている編集者に記事を担当してほしいと思っています。

 

Sansan 編集長として担当してもらう編集者をよく見極めるということでしょうか。

 

松浦さん: そうです。同じ内容を書くにしても、編集者がそれに関心をもっているか、そうでないかで記事にこめられる熱量は変わってきます。その熱量が、読者の共感や意見を生み出すのだと考えています。

 

たとえば人権問題に興味がない編集者に、人権問題の記事を担当してもらうとします。そうすると、やっぱり内容が少しずれることがあるんですね。読み手側の当事者としてはその「少しのずれ」が我慢のならないものになることはよくある話です。そういうずれた記事をなくしたいと思っているのです。編集者には自分なりの「争点」を持つことを求めています。

 

編集長業務と人間関係

 

Sansan 松浦さんはぐいぐい引っ張るタイプの編集長なのでしょうか。

 

松浦さん:いえ、ぼくはバランサータイプのリーダーでいたいと思っています。いわゆるリーダー気質は今までの経験上それなりに持っているとは思いますが、トップダウンのやり方は好きではありません。仕事はみんなで幸せにやろうというのがぼくの信念です。

 

そのためにも、基本的には誰とでも等距離でいたいんです。特定集団に対して距離を詰めるということもしません。特定の集団と関係性が強くなると、関係性の弱い集団が出てきてしまいますから。すべての人と等距離でいたまま、1対1の関係を深めたいと考えています。

 

P1110412.jpgSansan編集部外の人とはいかがでしょうか。非常に多くの人とお会いになると思いますが。

 

松浦さん:ハフィントンポスト日本版を盛り上げる役目もありますし、人とお会いすることは多いですね。編集部外の人とも、同じように「等距離」を心がけています。ちなみにイベントでいただいた名刺は、すべてEightに取り込んでますよ。

 

Sansan 名刺交換は積極的にするんですか?イベントで名刺交換するのは無駄だ、という意見もあるようですが。

 

松浦さん:講演などに呼んでもらった場合は、自分は「イベントの具材」だと思うのででしゃばらないようにしています。そのため基本的には自分からは名刺交換をしません。ただ、名刺交換をした相手とはフラットにお話しますし、多くの方とお話したいですね。

 

Sansanなるほど。たくさん人と会う松浦さんだからお聞きしたいのですが、名刺交換をするときに気をつけてほしいと思うことはありますか?

 

松浦さん:ただ名刺交換するだけ、というのは極力避けるようにしています。話をして相手から何かを引き出さないと。相手の持っているストーリーを引き出したり、何らかの関係性が発見できたりするといいですよね。そうやって話しながら名刺交換をすると、そのイベントの正否がわかることもよくあります。

 

Sansan 松浦さんだとかなり深い話まで引き出しそうですね。

 

 

Eightには顔写真を取り込む機能がほしい

 

Sansan 先ほど、全ての人の名刺をEightに取り込んでいると教えていただきましたが、Eightはいつ頃から使っているのでしょうか。

 

松浦さん:仕事柄、新サービスの情報は早く入手できるので、β版クローズドの頃から使っています。本格的に使い始めたのは2013年1月からですね。最初は別のデータ管理システムを使っていたのですが、データ化の精度がイマイチなのが気になっていました。Eightにしてからはその不安がなくなったのでうれしいです。データを人が入力してくれるEightだからできる、正確さが良いですね。今は週1回、いただいた名刺を全部スキャナでEightに取り込んでいます。ちなみに、検索の精度が高いので、ラベル付け等はしていないです。

 

P1110462.JPGSansanありがとうございます。ところで実はEightにはメッセージ機能があるのですが、ご存知ですか?

 

松浦さん:知ってますよ。ただ、Facebookで繋がってもいないのに、名刺交換したからといってEightを通じて連絡するのはハードルが高いと感じました。また、逆に先方からメッセージをじゃんじゃん送られてくる可能性もあるなという懸念も持ちました。

 

しかしながら、もう少しEightが浸透して、時が経てば状況は変わると思います。たとえば、「前々職で密な付き合いのあった人で、前職では関われなかったのだけど、今度の仕事でまた繋がりたい。でも、相手も職場を変えていて連絡先がわからない」という状況があったとします。その場合、相手がEightを使っていれば連絡がとれますしEightでメッセージを送るのもありですよね。

 

Sansanまさにそんな状況で使ってほしいと考えているのです。他にはEightにどんな機能があると良いと感じますか?

 

松浦さん:顔写真を取り込む機能があると助かりますね。今、Eightに取り込んでいる名刺は2500枚くらい。たいてい会った人の顔は覚えているのですが、名前と顔との紐付けがなかなか難しいんです。顔写真を取り込む機能があると「今日のイベントで会う人はどんな見た目の方だっけ......」といった具合に出先でもスマホでさっと確認できるので便利です。写真は、お会いしたときにその場で撮るのでも良いし、写真のインポート機能があるのでもいいですね。

 

Sansan全ての人が松浦さんの赤いメガネのような特徴があると覚えやすいですが、そういうわけにはいかないですしね。参考にさせていただきます。ところで最後の質問ですが、、松浦さんのその赤いメガネは覚えてもらうための策なのですか?

 

松浦さん:覚えてもらうためと、写真からもたれる印象を現実の自分に近づけるためにそうしています。編集長というと堅苦しく思われそうなので、赤いメガネで調整したいなと。実はWIRED.jp時代は金髪にしていましたし。今回は媒体の特性も考えて、今回は赤メガネなんです。

 

Sansanなるほど。仕事内容に応じて、自分の印象もチューニングしているわけですね。勉強になります。今日は、幅広くお話聞かせていただきありがとうございました!

 

 

 

【松浦茂樹さんの人脈術まとめ】

・    全ての人と等距離にフラットに関わる

・    名刺交換のときは、なるべく相手から話を引き出すようにする

・    覚えてもらえる特徴を、仕事に応じて作ってみる

 


 huf.jpg【媒体情報】

ハフィントンポスト日本版(http://www.huffingtonpost.jp/

 

ハフィントンポスト日本版は、政治やビジネス、社会情勢などを分かりやすく整理して提供する、オンライン専門のソーシャルニュースサイト。ハフィントンポストは2005年に米国で開始され、日本版は2013年5月に配信を開始。

 

各分野の専門家や有識者と個人が意見をやり取りできることを最大の特徴としており、豊かな言論空間を醸成するための工夫を凝らしている。

 

 

 

スキャナ利用 Posted on 2014.08.26

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